
みなさんはチョコレート好きですか?
私は大大大大大好きです!
チョコレート好きの母は家事がひと段落した10時になるとコーヒーと共にチョコレートを食べていて、私も一緒になって食べているうちにこれが私の習慣にもなりました。
今でも10時のコーヒータイムにチョコレートが欠かせません!
2024年7月6日、
そんなチョコレート好きに向けて、素敵なイベントが開催されました!
カカオの知識を深めチョコレートの世界を広げる特別イベント
「チョコレート教授登壇!体験型トークショー」
場所は横浜ハンマーヘッド2階にある「VANILLABEANS THE ROASTERY」さん。
「VANILLABEANS」さんはカカオ豆からチョコレートまで自社で一貫して製造する「bean to bar」チョコレート専門店です。
VANILLABEANSさんでは未来に向けて農家支援プロジェクト「みんなで育てるカカオの森プロジェクト」を行なっています。
実際にエクアドルへ行き農家さんのもとで仕事や暮らしを体験。
エクアドルにカカオの苗を提供し育て、3年後(2027年)にその苗から収穫したカカオ豆をチョコレートに加工して商品化する 「Farm to bar」を目指すというもの。
今回のイベントはそのプロジェクトの報告会でもあり、チョコレートのスペシャリストをお招きしてカカオやチョコレートの知識を深める勉強会でもあるのです!
そのスペシャリストとは…
「チョコレート教授」こと佐藤清隆先生と、「ママノチョコレート」代表・江沢孝太朗さん!
大変豪華です!!!
普段はできあがったチョコレートを食べるばかりですが、カカオからチョコレートになるまでの過程を体験して学べる貴重な機会。
その様子をレポートします!
チョコレートが食べられなくなる!?カカオを守るために!

第一部、第二部、第三部と分けてゲストからお話を伺いつつ、間でチョコレートのテイスティングとオリジナルチョコレートを作る体験を行うスペシャルな内容。
まずは佐藤清隆先生から、カカオの実がダークチョコレートになるまで、カカオの歴史、地球温暖化などの環境問題についてお話を伺います!
佐藤清隆先生は、広島大学名誉教授で工学博士。
著書に『チョコレートを極める12章』があり、チョコレート研究の第一人者として世界でご活躍されています。
ポイントをまとめた資料もご用意くださり、専門的なお話もわかりやすく理解できました。

こちらは開始時にいただいたウェルカムドリンク。
カカオパルプとVANILLABEANSさんオリジナルブレンドティーを合わせたものだそう。
ピーチティーのような甘い香り。爽やかでフルーティーです。
カカオパルプは「カカオポッド」と呼ばれるカカオの実の中にある白い果肉のこと。
チョコレートの原料となる種子はこの果肉の中にあるんです。

カカオ農家さんで収穫したカカオポッドからカカオパルプを取り出し、木箱に入れたりバナナの葉に包むなどして発酵させるのですが、発酵のためにはこの果肉が重要なのだとか。
そのため現地以外で果肉を食べられる機会はほとんどありません。
大変希少な果肉の風味を知ることができ感激です!
果肉には水分や糖分が豊富で、これが微生物の栄養源となり発酵が進みます。
発酵の過程でカカオ豆に変化が起こることでチョコレートらしい香りが生まれるのだそう。
発酵させたカカオ豆を乾燥させ、質の高い豆を選別。
全国各地のチョコレート工場へと出荷されます。
収穫から乾燥までがチョコレートの味を変える重要な作業。
これらの作業をカカオ農園が一貫して行います。
そこでさらに味に関わってくるのが、農園の土壌、気候、農業技術といった土地よって異なる性質。フランス語の「terre(テル)」から派生した言葉「テロワール」と呼ばれています。
テロワールを活かすチョコレート作りにより個性が生まれ、より上質なチョコレートができあがるのです。

1000万年前に誕生したと言われるカカオ。
1万年前にヒトとカカオが出会い、5300年前にはエクアドルで食用としてのカカオ栽培が始まっていたことがわかりました。
カカオは様々な国へと持ち込まれ、世界に広まっていきます。
実はチョコレート、元々は飲み物として親しまれていたのだとか。
ココアのようなイメージでしょうか。
1847年、イギリスの菓子職人「ジョセフ・フライ」により固形型のチョコレートが発明され、現在のチョコレート文化に発展していったのです!
しかし今、チョコレートの原料となるカカオが歴史上最大の危機を迎えていると言います…

カカオの生産国の多くが貧困地域にあることに加え、近年の異常気象でカカオが育たなくなっています。
地球温暖化による気温の上昇や雨量の減少。土壌が渇くと発芽せず、カカオは子孫を残せません。
生産量が減り、生産者さんの貧困問題もさらに加速。
普段食べているチョコレートの価格が値上がりをしているのは、カカオ豆の国際価格が高騰していることが大きく影響しています。
しかしその裏で、カカオの買取価格が低く抑えられていたり、生産者さんの賃金が低いという問題も。
生産者さんに適正な賃金(対価)を支払い、労働環境を守ることが大切。
そのために、VANILLABEANSさんが積極的に取り組んでいる「フェアトレード」がとても重要なのです。
今後さらなる価格上昇が予想されるチョコレート。
VANILLABEANSさんのようなチョコレートの消費拡大を目指した取り組みを応援するべく、私たち消費者は「買うのをやめない」ことがサポートになります。
生産者さんを守るために、美味しいチョコレートを食べるために、そして価格安定のためにも!
世界農業遺産認定の「チャクラ」とは

第二部では「みんなで育てるカカオの森プロジェクト」の現地コーディネートもされている、「ママノチョコレート」代表の江沢孝太朗さんにカカオの栽培から生産の様子、カカオの品種についてなど、映像を交えながらお話いただきました!
「MAMANO CHOCOLATE(ママノチョコレート)」は赤坂にお店を構えるエクアドルの希少品種アリバカカオ専門店。
「森と生きるチョコレート」をコンセプトに、持続可能な農業をサポートする活動を行っています。
江沢さんは東日本大震災で宮城県南三陸町の復興支援に携わり、
「関わる人全てに喜ばれて、且つそれが地球規模で行える事業がやりたい」と考えていた時、世界でわずか2%しか生産されていない希少なエクアドル固有種「アリバカカオ」と出会ったのだそう。
エクアドルの農園に訪れ、高品質なカカオ豆を直接仕入れるダイレクトトレードで現地の生産者さんを支援。
アリバカカオを通し、チョコレートで人々を笑顔にしたいという思いで積極的に活動されています。

カカオの品種は大きく分けて
・クリオロ種
・フォラステロ種
・トリニタリオ種
の3つ。
ここにアリバ種が新たに加わったのはここ数年のこと。
まだまだカカオの奥深い世界が眠っていそう!
そう思うと私もいつか現地に行ってみたいという気持ちになりました。

もちろん品種によってフレーバーや味に違いがあります。
映像で出てきたカカオは驚くほどカラフルでした。
色によっても多少味の違いがあると言いますが、やはり大きく味を変えるのは産地の環境や育て方です。
ここでポイントとなるのが「チャクラ農法」というエクアドルの伝統的な森林農法。
100種類以上の作物と一緒にカカオを育てています。
多様な植生を保つことで病気が広がりにくく、農薬や化学肥料が不要に。
環境への負担も少なくなります。
そんなチャクラに訪問した時のお話は、このあとの第三部にて。
その前に…お楽しみの体験タイムです!
チョコレートをテイスティングしよう!

もうすっかりチョコレートの口になっているところで、実際にチョコレートの味比べをさせていただきます。
VANILLABEANSさん、佐藤先生、江沢さんが持ち寄ったチョコレートを食べて、自分なりに評価。

VANILLABEANSさん
・インド70%
・エクアドル70%
佐藤先生
・フィリピン産70%
江沢さん
・エクアドル野生クリオロ種70%
・エクアドルアリバ71%
・エクアドルアリバ100%
これらを<フルーティー・ナッティー・フローラル・ハーバル・スモーキー・ビター>といったフレーバー、<甘味・酸味・カカオ感>といった味わいをメモしていきます。
私が感じた印象はこちら!

産地や品種によってこんなにも違うのか!と実感。
同じ70%でも甘く感じたりビターに感じたり、香りも全く異なります。
私は普段からカカオ70%以上のチョコレートを選んでいますが、こうして比べてみると自分の好みのテイストがはっきりわかって楽しいですね!
とくに驚いたのは「エクアドルアリバ100%」。
市販の90〜100%を食べた時よりも「エクアドルアリバ100%」は苦くありませんでした。
これも産地や品種によるものでしょうか。
カカオの質の良さを感じます。
さらにお楽しみがもう一つ!
オリジナルタブレットを作ってみよう!

エクアドルカカオを使い、VANILLABEANSのオリジナルモールドとトッピングで自分だけのタブレットを作ります。
ここ「VANILLABEANS THE ROASTERY」では、オーダーメイドのタブレットショコラを作れる「TAB LABO(タブラボ)」を実施!
1日数量限定とのことなので、ぜひチェックしてくださいね。

まずはビーカーに入ったチョコレートをしっかりとかき混ぜ温度を下げながら油分の結晶を整えていきます。
この作業が意外と大変!
思いのほか、なかなか温度が下がらず…
ヘラをビーカーに沿わすようにしてひたすら混ぜ混ぜ。
温度が下がるのに合わせて艶が増していきます!

3種類の型から2種類の柄を選んでチョコレートを注ぎます。
私は写真向かって真ん中と右!

チョコレートを注いだら、高いところから落として空気を抜きつつ均等に。

ここに自由にトッピング〜♪

トッピングは6種類。
マカンボ・珈琲豆・紅茶パウダー・バナナチップス・カカオニブ・ストロベリーパウダー。
左下は“まほうの粉”で、チョコレートを混ぜる時に使いました。
バナナはエクアドルから仕入れたもので、「マカンボ」は別名ホワイトカカオと呼ばれるカカオの仲間。
ナッツのような風味を楽しめます。

通常のタブラボではここまでの作業はできませんし、チョコレートはもちろん、トッピングもこの日特別なものなので本当に貴重です…!
これを冷却機で20分ほど冷やし固めます。

私のチョコレートも機械に吸い込まれ…

ドキドキしながらできあがりを待ちます!
その間に、第三部のトークセッションスタート!
VANILLABEANSのスタッフさんがチャクラを訪問した際のお話です。
「Farm to bar」を目指して!

VANILLABEANSスタッフの田口さんと水尻さんがエクアドル現地を訪問し、希少なエクアドルの固有品種「アリバ種」の苗を約3,000本提供する植樹プロジェクト。
パートナーシップを結ぶ「ママノチョコレート」との共同プロジェクトです。
生産量減少、経済的貧困といった問題に立ち向かい、新しい未来を拓こうというもの。
カカオが育つ3年後に、その苗からカカオ豆を収穫。
そのカカオ豆を使いVANILLABEANSさんでチョコレートに加工・商品化をする「Farm to bar」を目指しています!

現地でも飲まれているという「グアユサ茶」を試飲させていただきました。
「グアユサ」はカカオと共生する植物なのだそうです。
ほのかな渋みもあって、お茶と穀物コーヒーの間のような不思議な味わい!

訪問先では会場を設け、植樹式を開催。
VANILLABEANSのことを知っていただくためのスピーチやチョコレートの試食も行い、生産者さんとの交流を深めていきます。
現地の方に伝統的なダンスを披露していただくなど、スタッフさんも歓迎を受けていました!

訪問した農園では、チャクラ農法により育ったカカオから果肉を取り出し、組合に引き渡す作業、木箱に入れて発酵させる作業、乾燥、出荷といった工程などを体験。
ホームステイ先では現地の暮らしを知ると同時に、チャクラの重要性も実感されたそうです。
今回お三方のお話を受け、私たちが食べているチョコレートがどれほどの時間をかけ、多くの作業工程を経てできているのかを知ることができました。
チョコレートは自然の恵であり、人と世界が繋がる架け橋。
現地に行けなくても、チョコレートを買うこと、食べることが農家さんの生活を豊かにする手助けになります。
これからはもっと一粒一粒を大切に味わいたいです。
と、
素晴らしいお話にジーンとしているところで、
オリジナルタブレットが完成!

す、すごい!固まってるー!
しかし欲張ってみっちり詰め込んだせいで取り外しにくくなってしまい、スタッフさんのお力を借りて型から外していただきました…
お手数をおかけしました…

最後にこのタブレットをお店のようにラッピング!

お土産にご用意くださったエクアドル70%のタブレットを加えた3点セットで箱詰めし、大切にお持ち帰りしました。

お土産はこの他にもこんなにたくさん…

チョコレート柄のノートに、「ママノチョコレート」のアマゾンアリバ71%!
江沢さん、ありがとうございます…!
さらにさらに、期間限定で販売されていたVANILLABEANSさんの「ショーコラ エクアドル&バナナ」もいただいちゃいました!

濃厚なチョコレートと甘く香るバナナ。
エクアドルの自然を感じながらじっくりと味わいました。
カカオの発見からスタートするチョコレートの歴史はとても面白く、カカオからチョコレートになる様子も興味深いものでした。
地球温暖化や貧困問題などは私たちの暮らしにも関わる重要な課題だとわかり、世界の問題から目を背けず向き合う大切さにも気付かされました。
このプロジェクトがエクアドルの、そして世界の笑顔に繋がると信じています!
大変貴重な時間をありがとうございました!!!
2027年を楽しみにしています♪
みなさんもぜひ、VANILLABEANS店舗、ママノチョコレート店舗へ足をお運びくださいませ!!

佐藤先生のご著書↓
【チョコレートを極める12章】

●VANILLABEANS THE ROASTERY
営業時間:11:00~20:00 (カフェL.O.19:00)
※土日祝はショップのみ10:00オープン
電話番号:045-323-9007