まるちゃんのおいしいイラスト記録♪

フードイラストレーター・まるやまひとみ(まるちゃん)の「おいしいキロク」をイラストでご紹介!

【体験レポ in 川崎】おつけもの慶「キムチ体験セミナー<初級コース>」に参加しました!

皆さんは、川崎にコリアンタウンがあるのをご存じですか?
戦前から在日韓国人の方が多く住んでいたこともあり、焼肉店やキムチ店が点在していました。
野菜卸業を営んでいたおつけもの慶さんは、そうしたお店に野菜を卸していたこともあってキムチを食べる機会が多く、社長さんにとってキムチが川崎の味になっていたのだそう。

バブルがはじけ、コリアンタウンは徐々にお店を減らしていきます。

愛するキムチを、川崎に根付く文化を残し、美味しさを伝えていきたい!

焼肉屋さんで長く働かれていたキムチ職人と力を合わせ、2003年に始まったのが「おつけもの慶」さんなのです!

オリジナリティーあふれる個性派キムチ!

日本独自に進化した伝統的なキムチ。

2023年に20周年を迎えてもなお新しいことへの挑戦を続けている「おつけもの慶」さん。
「キムチを川崎名物に!」と全国各地で催事出店を行うなど精力的に活動を行う傍ら、毎月キムチの工場見学&キムチづくりのセミナーを開催しています。
これが大人気のためすぐに満席になってしまうんです…ご予約はお早めに!

 

「おつけもの慶」さんのアンバサダーであり、以前から「おつけもの慶」さんのキムチを愛食しているまるちゃんも、ついにセミナーに参加させていただけることに…!

「おつけもの慶」さんから許可をいただきまして、その様子をレポいたします!

 

工場見学でキムチを学ぶ!

集合場所は、川崎駅から徒歩20分(バスもあります)「おつけもの慶 大島上町店」。

キムチの販売及び製造を行っている店舗です。

セミナーはこちらでの工場見学からスタート♪

キムチがどのようにできていくのかを教えていただきます。

 

工場内は撮影禁止なので、ざっくりとご説明。

①白菜に塩をまぶして一日漬ける

さすが野菜のプロ。
時期で変わる水分量や甘みなどを考え、産地を変えながら白菜キムチにぴったりの白菜を目利きされています。

大きくぎゅっと詰まった白菜。

折れないよう絶妙な手加減で葉を開き、1枚1枚に塩をつけていきます。
まさにプロの技!
ベテランのキムチ職人によると、これを身につけるには10年は続けないと、とのこと!

これを大きなバケツに山盛り入れて重しをし、ゆっくりと水分を出すことで翌日にはバケツ半分くらいになっているのだとか。


②一度水で洗ってから水につけて塩抜き。ザルに立てて自然の重みで水を切る

こちらでは脱水機を使いません。

ザルに沿わせながら並べていき、こちらを冷蔵庫でさらに一晩。

白菜のみずみずしさや旨みが残っておいしいキムチに仕上がります!


③自家製ヤンニョムに漬けてキムチの完成

ヤンニョムは甘口・辛口を組み合わせた3種類の唐辛子を使い分けていて、その量は全体のおよそ20%。
フルーツや塩辛、そして水分を吸った唐辛子によって自然なとろみがついています。
市販のキムチは唐辛子が数%しか使われていないことも多く、粘度を上げるために増粘剤などを加えて絡みやすくしていることも。

ヤンニョムだけで食べても、甘みと辛みがひとつになっていてまろやか!

甘口の唐辛子が使われているとはいえ、唐辛子20%も入っているのにきつい辛さを感じないことに驚きです。

 

キムチは時間が経つと食材から出た水分や発酵で味わいが変わっていきます。
おつけもの慶さんのキムチは製造から10日ほどの賞味期限。
キムチは発酵食品なので、だんだんと酸味が出てきます。
しっかりと空気を抜いて密閉し、冷蔵庫の1番下など冷たいところに保存することで酸味が出にくくなるそうです。

酸っぱくなったのはそれでそれで美味しいですし、炒め物やスープ、鍋などに使えますよ♪

記事の最後にアレンジもご紹介するのでお楽しみに!

 

白菜キムチをつくろう!

さて!

場所を移動し、こちらは「おつけもの慶 渡田新町店」に併設している食堂「KEIDELI八〇八」。

「おつけもの慶」さんはここ渡田新町に1号店をオープンしました。

食堂では慶のキムチや様々な発酵食品を堪能できるランチがいただけるんです!

ここで白菜キムチづくりの実演を交えたレクチャーを受け、お持ち帰り用の白菜キムチを仕込みます。

一人分白菜1/8株分。

元の白菜が大きいので、キムチとしてはかなりのボリュームです!

まずはヤンニョム作りの手順を見せていただきました。

細切りの大根に塩をまぶしてよく混ぜ、水分を出します。

3種の唐辛子、りんご、塩辛、にんにく、塩麹、そしてネギやニラを混ぜ込んで、一日寝かせたらできあがり。

大根から甘みが出てより味に深みが出ます。

見た目にも元気が出る赤色!

それにしても、にんにくを入れることがキムチの定義とは知りませんでした。

辛みや発酵もキムチのポイントかと思いますが、にんにくが大事なのですね!

作りたてヤンニョムは私たちのお土産に分けてくださいました。

ヤンニョムは冷凍OK♪しかも固まらないから少量ずつ使いやすい!

「おつけもの慶」さんでも冷凍ヤンニョムを売っているのでぜひチェックを。

一日置いたヤンニョムを白菜に塗っていきます。

一枚一枚開き、根元は厚みがあるので多めに。これは塩漬けの時も同様です。

全体にまんべんなくつけて…これを最後の一枚までくりかえします。

ヤンニョムは適量になっているので、足りなくなったり多く残りすぎないように配分を考えながら!

全ての葉にヤンニョムがついたら半分に折り、ボウルやトレーに残ったヤンニョムを全体につけます。

これを袋に入れてしっかりと空気を抜き、口をくるくる〜っとしたら留め金をガッチャンコ!

これで白菜キムチの完成です!

「おつけもの慶」さんで売られているキムチと一緒〜!

ちなみに留め金は口を引っ張れば簡単に開いて取れますよ。

 

人気のアレを、イカに上手に切れるか!?

とここで「おつけもの慶」さんの大大大人気商品!

『元祖!おなかいっぱいイカキムチ』の登場です!!

店頭・催事ともにすぐに売り切れてしまう幻のキムチ。

運良く手に入れた方には食べ方の説明書がついてくるのですが、きれいに切るコツを教えていただきました。

その1!

袋に入った状態でイカから飛び出したキムチをぎゅーぎゅーと奥に詰め込む!

その2!

よく切れる包丁を使って切る!

 

これに気を付けるだけでそれはそれは美しい断面に。

せっかくなら盛り付けにもこだわりましょう!

袋に残ったたれをお皿に敷き…

イカキムチを並べたら完成!

インスタ映え間違いなし、料亭で出てくるような素晴らしい一皿です。

あなたも挑戦してみてはイカが?

 

愛情たっぷり絶品キムチランチ!

た〜っぷりキムチを学んだ後は、た〜っぷりキムチを食べて味を学ばないと!

待っていましたのランチタイムです!

素敵なお品書きまで…愛が伝わってきます。

 

この日いただいたスペシャルランチはこちら!

キムチはもちろんのこと、「おつけもの慶」さんで販売されている商品が多数!

この夏の暑さを吹き飛ばすのに大活躍した冷麺、焼肉の生だれで味付けしたチャプチェ、イカや海老がゴロゴロ入ったスンデュヴ〜

手作り感あふれるおむすびもほっこりします!

さきほど切ったばかりのイカキムチまであり、大変豪華なメニュー!

スンドゥヴ〜はアッツアツグッツグツでした。

芯から温まるスープをいただきつつ、冷麺で涼をとる…最高すぎます。

そしてキムチでほてった体をデザートの甘酒シャーベットがさわやかにクールダウン。

いや〜ととのいました〜〜〜!

とーってもおいしかったです!ごちそうさまでしたー!

 

以上でセミナーは終了!

濃密な時間すぎてあっという間…

無事「認定証」とその証である缶バッジもいただきました!

初級が認定になると、中級に進むことができます!

私も中級目指して頑張るぞ〜〜〜!!

 

おうちでキムチを楽しもう!

お持ち帰りしたキムチをご紹介♪

・白菜キムチ

・ヤンニョム

・らっきょうキムチ

・ヤンニョムクリームチーズ

まるちゃんの白菜キムチはこのような仕上がり。

重量感がすごい…!

でも丸めてできあがった姿がなんともいえず可愛くて可愛くて…

食べるのもったいなくなっちゃいますが、ひと口食べるともう止まらずすぐになくなってしまうのだから不思議。

手前がらっきょうキムチ、真ん中がヤンニョムクリームチーズです。

らっきょうはほんのり甘くてカレーの付け合わせにもピッタリ!

ヤンニョムクリームチーズもおつまみにもってこいの濃厚感がたまりません。

 

まずはそのまま味わって、残りはお料理などに使ってジャンジャン食べましょう!

おすすめのアレンジをご紹介します!

 

●株付き白菜キムチでロール白菜

株付きの白菜キムチを活かしました!

白菜キムチ(2枚使用)を広げ、豚肉(薄切り・小間切れなど)を乗せてくるくる巻きます。

耐熱容器に巻き終わりを下にして入れて、酒大さじ2をふりかけたらふんわりラップをし、600Wのレンジで4分〜豚肉に火が通るまで加熱。

お好みでネギなど散らしてどうぞ!

キムチに味がついてるのでそのまま食べられます!

 

●白菜キムチで鯖のキムチ煮

フライパンに水100ml、酒50ml、めんつゆ大さじ1、鯖(半身を半分に切ったもの)を入れて火にかけます。

煮立ったらアクを取り落とし蓋をして弱火でコトコト20分。

キムチ50gを加えひと煮立ちしたら完成。

こちらもネギをどさっとかけて♪

 

●らっきょうキムチのポテトサラダ

じゃがいもは皮を剥いて一口大に切り、耐熱容器に入れてラップをしたらレンジで3〜4分加熱。

熱いうちに潰し、塩・こしょう各少々加えて混ぜ、マヨネーズ(代わりにヤンニョムクリームチーズもおすすめ!)と刻んだらっきょうキムチをお好みの量加えて混ぜ合わせたら完成。

キムチの辛みとらっきょうのシャキシャキで箸が進みます!

 

●ヤンニョムクリームチーズのトマトサンド

ヤンニョムクリームチーズは常温に少し置き、よく混ぜて柔らかくしておきます。

輪切りにしたトマトにヤンニョムクリームチーズを塗って挟んだら完成。

簡単にできる一品料理!これがめちゃくちゃおいしくてハマりました。

トマトとヤンニョムクリームチーズをパンに挟んでサンドイッチにしても絶品。

 

●ヤンニョムクリームチーズの生春巻き

水に濡らしたライスペーパーで大葉やレタス・水菜など葉野菜とヤンニョムクリームチーズを巻いて完成。

きゅうりや人参など組み合わせてもおいしいです!

お好みでニラダレやスイートチリソースをつけても。

 

ということで盛りだくさんな内容になりましたが…

キムチ、奥が深すぎます!!!

 

もともとキムチ大好きでしたが、キムチづくりを見て、体験して、キムチ愛が何百倍にもなりました。

私の冷蔵庫には常にキムチなどの発酵食品があり、私の健康を守ってくれています。

食材によって表情を変える漬物ならではの面白さ、料理と組み合わせて味わう楽しさなど、キムチは心も健やかにしてくれるものですね。

毎月季節の食材を使ったキムチが出るので、これがいつもすごく楽しみで!

8月の「防空壕クラゲキムチ」など、地元の食材を使われているところも大好きです。

これぞ川崎名物!!

 

来年また新たな挑戦を考えているらしいので、そちらも期待大です。

応援しています!!

 

貴重な経験をありがとうございました♪

我が子のように愛おしい白菜キムチと笑顔のショット

●おつけもの慶

https://kei-kimuchi.jp/